BPSDと中核症状
まず、 中核症状は認知機能障害が原因で起こります。(記憶障害、実行機能障害、失行、失語) それに身体状況や環境、心理面が作用して起こるBPSDとは区別しましょう。 認知症が著しく進んだ場合でもBPSDが深刻になるとは限りません。...
認知症の人の心理的特徴
最近では、認知症の人が当事者として自らの思いを語る機会が増えてきました。しかし認知症が進行するにつれ自分の考えや思いを伝える事が難しくなる、周囲は次のような本人のサインから(表情や仕草、言葉)心理的な問題を読み取らなければなりません。 1 認知症の人の心理状態 不快...
認知症の人の心理的特徴
認知症になると自分の状態についても理解できないので不安はないというのは間違いで、認知機能が低下し次から次へと忘れていくということは本人にとっても大きなストレスとなっている。 認知症の人の言動の背景にある心理状態を深く理解していきたいと思います。...
前頭側頭型認知症
1 原因 状況に合わせた行為の調整をしたり、いったん開始した行動にブレーキをかけたりする前頭葉に障害があるため、性格が変化したり、抑制がきかない行動や社会の常識やルールを無視した行動をとったりします。 50歳代から発症し、ゆっくり進行します。 2 症状...
血管性認知症(脳血管性認知症)
1 原因 脳の血管障害による認知機能の障害は、障害を受けた脳の容積や部位、梗塞の数などによって違いが出て来ます。 一般には梗塞の大きさが50mlを越えると認知症が発症しやすく、小さな梗塞ではその数が多いほど認知症が重くなる傾向があります。...
レビー小体型認知症
1 原因 脳内にレビー小体という異常な細胞内蓄積物が見つかるタイプの認知症です。脳波の異常が特徴的なので、脳波検査やSPECT検査(脳の血流の検査)で診断します。男性が、女性の2倍多いと言われています。 2 症状 幻視(目の前に実際にないものがありありと見える)、パーキンソ...
アルツハイマー型認知症
1 原因 老人斑(アミロイドタンパク)と 神経原線維変化(タウタンパク)という異常なタンパク質の沈着で脳が障害され、結果として脳萎縮を進行させると考えられています。 加齢とともにかかりやすくなり、65歳では1%未満であるのが、75歳では10%未満、85歳では約25%とされ、...
認知症の原因となる病気
認知症は学習、記憶機能が低下して、慢性進行性のアルツハイマー型認知症や頭に怪我をした際に、頭蓋骨の下の脳を包む硬膜の内側に小さな出血がたまりのうを圧迫して起こる慢性硬膜下血腫による認知症、脳萎縮が進む認知症として起こる前頭側頭型認知症などいくつかの疾患があります。...
認知症の診断
米国の精神障害診断統計マニュアルでは、認知症は、 ①認知機能のうち少なくとも一つが以前より低下している。 ②日常生活における自立性が著しく下がった状態。 と、されています。 認知機能の程度はHDSーR(改定長谷川式簡易知能評価スケール)、MMSE(ミニメンタルステート検査)...
認知症という病気の特徴
認知症の特徴は様々ですが、一部の断片を追いながら、様々な断片を見ていこう。 中核症状とは、認知症の人を中心的な症状で、認知レベルの低下をさし、生後発生した身体の疾患が原因で起こる知的な働き(認知機能)の障害で、記憶障害、見当識障害、判断力障害などがある。...