栄養と認知症
先日読んだ本の中で 非常に興味深い記事があったので転載させてもらいます。
一般社団『日本認知症ケア学会」 認知症ケアの基礎 という本です。
『栄養』
栄養の面でアルツハイマー型認知症の発症との関係が注目されているのは、不飽和脂肪酸と抗酸化作用を持つ食品である。
不飽和脂肪酸(DHA EPAなど)は魚に多く含まれでいる、例えば1日あたり3g以下しか魚を食べない人の群をアルツハイマー型認知症の発症の相対的な危険度を1とした場合、一日あたり18.5g以上食べている人の危険度は0.3であった。
一日一回魚食べる人の群っのアルツハイマー型認知症の危険度を1とすると、ハトンド食べない人の群の危険度は5.29であったと報告もある。
野菜や果物の摂取量とアルツハイマーがた認知症の発症率との関係については、野菜や果物に含まれるビタミンEの摂取量で比べると、摂取量が多い人は少ない人に比べてアルツハイマー型認知症の発症危険度が低かったという報告がある。
野菜ジュースや果物のジュースの摂取頻度でみても、週一回未満の人に比べて週3回飲む人は、アルツハイマー型認知症の発症の危険度が76%下がっていた。
このような研究結果から、野菜や果物に含まれるビタミンEやビタミンC、βカロテンの持つ抗酸化作用が認知症の発症を抑制してくれてるのではと考えられている。
ワインの摂取では、飲まない人に比べて週一回飲む人はアルツハイマー型認知症の発症の危険度が約半分になっている。
また、一日あたり250〜500ml飲む人は、飲まない人あるいは500ml以上飲む人に比べてアルツハイマー型認知症の危険度が低く、相対的危険度は0.53であった。
ワインは抗酸化作用を持つポリフェノールが含まれているため、それが認知症の発症と関係していると考えられている。
近年、地中海食の摂取でアルツハイマー型認知症の発症のリスクが減るという調査結果も報告されている。
地中海食の特徴は、野菜、果物、魚、オリーブオイル、豆類、穀物を多く摂取し、アルコール類、肉類、乳製品は少量摂取する都いうバランスの食生活である。
普段の食事内容が、地中海食に最も近い食事をとっている人は、最も離れた食事をしている人に比べて、アルツハイマー型認知症の発症リスクが68%低下していた、心血管病リスクの高い447人を対象にしたスペインの研究では、オリーブオイルやナッツうぃ加えた地中海食によって認知機能の改善効果がみられたことをランダム比較試験で実証している。
わが国では、福岡県久山町での1006人を対象にした約15年の追跡調査から、大豆と大豆製品、野菜、藻類、牛乳と乳製品を多めに摂取して米を少量摂取する都いう食事パターンが認知症の発症リスクを有意に低下させているということが報告されている。
認知症予防 引用
様々な見解と調査はあるが、日頃何気なく口にしているものや、普段趣向品として楽しんでいるものの中に病気やアルツハイマー型認知症の危険度を低下させてくれる楽しみが増えるものである。もちろんお酒はほどほどに楽しむものですし、お酒や栄養素の過剰摂取による過剰症などの背景ああるものも、毎日の調理や買い物、献立に一工夫して健康で健やかな生活を送ることは楽しみでもある。