アルツハイマー型認知症
- Takeshi Yokota
- 2020年11月2日
- 読了時間: 2分
1 原因
老人斑(アミロイドタンパク)と 神経原線維変化(タウタンパク)という異常なタンパク質の沈着で脳が障害され、結果として脳萎縮を進行させると考えられています。
加齢とともにかかりやすくなり、65歳では1%未満であるのが、75歳では10%未満、85歳では約25%とされ、男性よりも女性の方がかかりやすいとされます。
2 症状
病気の進行とともに、主な中核症状として、記憶の障害、見当識障害(時間見当識、場所見当識、人物見当識)、失語、失行、失認、遂行機能障害(実行機能障害)など種々の認知機能が低下します。
認知機能の低下とともに、
思考面の障害(妄想、誤認)、
感情面の障害(不安、うつ状態)、
意欲、関心、自発性の障害(意識低下、無気力)、
衝動制御の障害、知覚の障害(幻覚、錯覚)、
睡眠、覚醒、リズムの障害(傾眠、不眠)、
行動の障害(拒否、拒絶、攻撃性、徘徊、不穏、多動)など、
上記のようなBPSDや、せん妄、人格の変化、病識獲得の困難などが現れます。その現れ方には個人差があり人によって異なります。
日常生活については、一般にIADLの失敗が先に来て、基本的ADLの失敗に進行していくという経過をたどります。
IADL 「手段的日常生活動作」
ADL 「日常生活動作」
3 治療
アルツハイマー型認知症の認知機能障害に対する治療薬としてドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン、メマンチンがあります。症状の軽減や、数年に渡る進行の抑制をはかるものです。
BPSDに対しては、適切な関わりや介護環境の調整が必要です。
症状が激しい時には服薬も行われますが、副作用に注意が必要です。

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