認知症の人が利用する社会保障制度
現在の社会保障制度を大きく、医療保険、介護保険、所得保障、権利擁護に分類して体系的に把握していこう。 ①社会保障制度の分類 社会保障とは個人では対応が困難な危険(リスク)から、人々を守る社会的な仕組みです。 リスクには病気、事故、老齢、障害、出産、子育て、失業など様々です。...
認知症の人の社会資源
認知症になっても安心して暮らすために、社会資源を適切につなぐ方法を理解していこう。 ①社旗資源とは? 人が社会生活を営む上でかかえる様々な問題や要求を充実させるために提供される、人、もの、金、知識等を含めた社会サービスの総称です。 ②社会資源のコーディネーション機能...
終末期ケア
認知症が進むということは、身体状態の悪化も合わせて進むということです。 家族にとって、認知症の人と死を覚悟する準備が必要になることを確認してください。 終末期ケアでは認知症の人と家族、および入所(入院)している他の人たちも視野に入れたケアが望まれている事を理解します。...
在宅・施設における環境支援
住環境やケア環境のデザインの重要性を確認し、適切な環境支援がBPSDを低減させ、心身の安定をもたらすことを確認していこう。 PEAP日本版3(認知症高齢者への環境支援のための方針を)確認してください。 ①住環境やケア環境の重要性...
非薬物療法と環境支援・終末期ケア
1 非薬物療法の意義と種類 非薬物療法とは、認知症の人の状態を改善を目的とした、薬剤を使わない治療法のことです。 従来は回想法やりバリデーションなど本人に対する介入を示す概念でしたが、最近では『BPSDを軽減するための環境調整』、『本人の状態を改善を図るための本人以外(家族...
リハビリテーション
認知症のリハビリテーションにはどのようなものがるのか?その目的や手法を確認して行きましょう。 WHOのICFの考え方を確認してみたいと思う。 ① リハビリテーションの種類 1 作業療法 作業活動 (ADL・IADL・仕事・生産性活動・遊び・余暇活動)を活用して『今を生きる』...
BPSDと薬物療法
BPSDへの対応は、ケアや環境調整での対応が基本で、薬物療法は次善の手段である。 認知症の高齢者は、服薬忘れも多く、自己管理が難しいので服薬上の留意点を把握する。 ① 認知症のBPSDに対する薬物療法 BPSDに対しては、まずは、ケアや環境調整で対応すべきです。薬物を使用す...
うつ病と認知症
① うつ気分、無気力 うつ気分 体調不良の訴えがあり、悩みを抱えている表情で自分が全部悪いのだという自責の念や非哀感を強く抱いている状態 無気力 それまでの日課や趣味に手をつけず、意欲がなくなり活動性が大幅に低下している状態...
せん妄
せん妄は一般的に脳機能が低下したことで起こる意識障害です。 せん妄とは何か・出現要因とともに特徴を抑えて行きたい。せん妄が出現した時にどのような対応が求められるかを問われます。 ① せん妄の原因 せん妄の原因は、薬や感染症、脳器質性の疾患、代謝疾患やアルコール環境の変化、不...
言語・会話の障害
言語障害にはどのような種類があるのか見て行こう。 脳血管障害が左側に起こると言語の障害が現れやすい。言語障害の種類には次のようなものがあります。 構音障害 音を作る筋肉の麻痺の障害などが原因。言葉が出にくい、会話のテンポが速くなったり遅くなったり抑揚がないなどで脳血管障害の...