うつ病と認知症
① うつ気分、無気力
うつ気分
体調不良の訴えがあり、悩みを抱えている表情で自分が全部悪いのだという自責の念や非哀感を強く抱いている状態
無気力
それまでの日課や趣味に手をつけず、意欲がなくなり活動性が大幅に低下している状態
うつ気分や無気力は高齢者の精神症状して訴えが多く次のような心理、社会的な要因と脳の機能障害の要因があると考えられます。
1 心理、社会的な要因
人は高齢になると、心身ともにその能力は低下します。これがストレスの要因となってうつ気分や無気力を招きます。
また社会的にも、地位を失う、親しい人との離別など喪失体験は本人に大きな障害を与えます。
2 脳の機能障害
脳血管障害や高血圧など、脳の血流に障害がある(脳循環障害)とうつ気分になる割合が高くなるとされています。
アルツハイマー型認知症の初期には、うつ症状が出る事があります。
これは認知機能の低下により、本人が不安や焦燥感を抱くためと考えられています。
② うつ病
うつ気分の状態がつずき、何度受信しても異常が見つからないのに体調が良くならないという状態がつずくと、ますます不安が募ります。
高齢者のうつ病は自死の心配もあるので、専門医の受診や治療が必要となります。
うつ病は抗うつ剤によって大きく改善することもあります。
また、認知機能の低下から高齢者のうつ病は認知症と間違われる事があります。
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