認知症の人が利用する社会保障制度
現在の社会保障制度を大きく、医療保険、介護保険、所得保障、権利擁護に分類して体系的に把握していこう。
①社会保障制度の分類
社会保障とは個人では対応が困難な危険(リスク)から、人々を守る社会的な仕組みです。
リスクには病気、事故、老齢、障害、出産、子育て、失業など様々です。
国は、それらに対応するための制度を構築しています。
その社会保障制度は、制度の仕組みから
『社会保険』
『社会福祉』
『公的扶助』
『保険医療、公衆衛生』
の4つに分類されます。では利用する側の目的に合わせて分類し、制度の仕組みを理解していきます。
(社会保障)
保険料を納め、一定の給付を受ける保険制度
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介護 医療 年金
(社会福祉)
ハンディーキャップにyたいする公的支援
児童 母子 高齢 障害
(公的扶助)
生活窮困者への最低限度の生活保障
生活保護
(保健医療・公衆衛生)
国民の健康の為の医療サービス、保健事業
健康増進 予防 衛生
利用する目的から見た社会保障制度
(医療保険)
病気や怪我を負った時
国民健康保険 健康保険 後期高齢者医療
![](https://static.wixstatic.com/media/3dec33_ad1ec77d62a94e80b4e82720e50d4216~mv2.png/v1/fill/w_64,h_41,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/3dec33_ad1ec77d62a94e80b4e82720e50d4216~mv2.png)
(介護保障)
介護が必要になった時
介護保険
(所得保障)
生活が窮困した時
年金 生活保護 労災 雇用保険 各種手当
(権利擁護)
意思表明が困難な時
成年後見制度 虐待 消費者被害者等への対応