BPSDと薬物療法
BPSDへの対応は、ケアや環境調整での対応が基本で、薬物療法は次善の手段である。
認知症の高齢者は、服薬忘れも多く、自己管理が難しいので服薬上の留意点を把握する。
① 認知症のBPSDに対する薬物療法
BPSDに対しては、まずは、ケアや環境調整で対応すべきです。薬物を使用すると、意識障害、歩行障害、認知機能障害の悪化などの副作用が生じる場合も多いので注意が必要です。
また、専門医の受診を勧めるとともに、日常生活で変化がなかったかどうかに目を向けます。日常生活、体調、介護の仕方などに変化がある場合にはそれらを見直す必要があります。
② 服薬上の留意点
1 一人では服用しない
服薬忘れを防ぎ、用法、用量に従い服薬するため、介護をしている人が服薬管理を行います。
独居の場合には家族や介護者に援助を依頼します。
2 薬剤を整理する
多くの診療機関を受信している場合には、必要最小限の投与量、服薬回数にしてもらうようにに伝えます。
服用している薬剤を正確に把握し、相互作用や使用をチェックします。
認知症と診断された場合、投与されている薬剤を把握し、医師、薬剤師と相談します。
認知機能障害の悪化やBPSDの可能性がある薬剤が投与されている場合は、投与または処方している医師と相談し、中止も検討します。
3 水分を十分にとる
高齢者は脱水になる傾向が強いので、食事以外に水分を1日500ccはとるように指導します。
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