認知症の人と身体拘束・虐待
- Takeshi Yokota
- 2020年11月6日
- 読了時間: 2分
これまでのブログで、認知症の人を取り巻く支援や介護、医療が地域包括支援センターなどや認知症疾患医療センターなどによって新オレンジプランなどが掲げられる。しかし認知症の人や高齢者へ身体拘束、虐待などがつずくのも現状です。
身体拘束の実態を知り『身体拘束0』に向けた課題を整理していきたい。
また虐待の対応方法を理解し、その背景から虐待予防を整理して行こう。
①身体拘束
身体拘束は、人間の尊厳を侵害する行為です。特に、高齢者の場合は、身体拘束により寝たきりを助長し死期を早める事が実証されています。
では、身体拘束への対応はとは?
2001年(平成13年)3月、厚生労働省は、『身体拘束0』に向けて手引きを発行しました。『起きる』『食べる』『排泄する』『清潔にする』『活動する』の5つの基本的ケアを徹底すること、身体拘束を誘発する原因を探り、その人にあったケアを工夫することにより、身体拘束0を実現した例を示し、切迫性、非代替性、一時性の例外3原則を除いて、身体拘束0を目指しました。
②高齢者虐待
高齢者虐待の背景と実態
高齢者虐待は年々増えています、その背景には、養護者の介護疲れ、認知症に対する知識や情報の不足、介護ストレス、とともに、近隣との希薄な関係や介護に関する無関心など周囲の環境要因があります。また、要介護施設おいても、人手不足や業務の多さによる負担の増加、ケアの質より効果を優先する体質など職員だけでなく、組織全体の問題があります。
虐待への対応と援助の基本
複雑に問題が絡む高齢者虐待への介入は簡単ではありません、まずは本人及び養護者の思いを受け止めて対応していく事が重要です。養護者が一人で介護を抱え込んで孤立しないような地域のネットワークの構築へ、また施設では倫理観を重視した組織作りへ地道な努力が求められます。

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