認知症の人の声を聴くケア 2
この写真は若い時から活発な社会活動をして来た人の後ろ姿であるが、『いま、ここ』しかはっきりと認識できない、うしろを振り返ると暗闇でどうして自分がここにいるのか理解できない。行方の先には 無機質な風景がどこまでもつずいている。この孤独感は鬼気迫るものがある。...
認知症の人の声を聴くケア
さてここまでテキストを読み進めていくと、認知症のケアとはなんだ?医療、福祉?社会的な物を越えて人間の行き方やその人らしさ、さらには人間性や心理学である。高齢化が進み日本の人口の約3割が高齢者となりそうな世の中で認知症になるひとの割合も増えていく事であろう。この勉強はただ単に...
パーソン・センタード・ケア 2
認知症の人も全き同じように、ユニークな個性、自分らしさをもって生きていこうとしている、その人らしさを中心におくケアこそが人の尊厳を支えるケアなのである。 キッドウッドは従来の医学的対応にもとずくケアをオールドカルチャー、パーソン・センタード・ケアをニューカルチャーとよんで新...
パーソン・センタード・ケア
この言葉、認知症ケアの理念としてイギリスの心理学者であるキッドウッドが提唱した物である。 このホームページのテーマである食べる事は生きることのサブタイトルであるパーソン・センタード・フードもこの提唱をもじったものであり、ひとの生き方や理念として私も心に響く言葉であると思って...
認知・認知機能とは何か?
認知症に携わる人が『認知入った』や『認知が進んだ』と表現するのを耳にした事がある。 これは『認知症になった』あるいは、『認知症の症状が進んだ』おいう意味であろう事は容易に理解出来る。携る人の隠語のようなものと言えるかもしれない。...
人の老いと認知症
さて、弾丸のような活字が並べられ次々に脳内に飛び込んでくるようだ。 はじめに、認知症の前提となる『認知』と言う言葉を正しく理解しないといけない。認知症は、認知機能に障害や不全が生じ、正常に機能しなくなった状態を中核的な症状とするため、『認知』症と言う名称が用いられている。...
42歳サラリーマンが認知症ケア准専門士になるまでの物語
2年前に体調を壊して転職。一昨年に母が癌で要介護の状態になる。脳梗塞の影響もあり小規模多機能型施設などで介護と支援を受けさせて貰っている。転職先が精神科による病院という事もあり、調理師である傍食育アドバイザーの資格に挑戦する。母の介護もあり福祉や社会の勉強の為、又今後自分や...
エイジズム
広い意味では全ての年齢における、年齢による差別、や偏見をさしますが狭い意味では高齢者に対する年令による差別をさします。そもそも認知症は歴史的にはとても深刻な差別的な名前で表現され隔離されていた経緯胃がある。ここでその歴史を論じる余裕はないが、認知症の人は当時は人ん減ではなく...
認知症の人と社会的環境
高齢者の環境を考える場合大きく二つの環境にわける事ができる。 1 物理的環境 2 社会的環境 物理的特徴として住宅環境、施設環境、地域環境。 個人の住宅や、共同住宅といった住環境から施設などの利用の際、空間としての環境、地域では道路の整備なども含め行政機関、病院、ショッピン...
理解
認知症は物忘れの病気であることから、周囲は大変かもしれないが、本人はしあわせであろうという間違った認識を持っている人もいる。 実際に在宅で暮らす認知症の人たちはもっと幸せな顔をしているはずである。 沈んだ顔をしている人や起こっている人、興奮している人様々である。...