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パーソン・センタード・ケア

この言葉、認知症ケアの理念としてイギリスの心理学者であるキッドウッドが提唱した物である。

このホームページのテーマである食べる事は生きることのサブタイトルであるパーソン・センタード・フードもこの提唱をもじったものであり、ひとの生き方や理念として私も心に響く言葉であると思っている。この言葉と理念に裏表や間違いがあるといけないので、今回のブログはそのままの文章と勉強をここに書き写して行きたいと思う。


現在、認知症ケアの主流は、パーソン・センタード・ケアとされている。これはイギリスの心理学者であるキッドウッドが認知症ケアの理念として提唱したものである。

認知症になると、何もかもが理解できなくなる、話したいこともすぐに忘れてしまうから”私が代行してあげましょう”という対応が起こりやすくなり、本人を人として正面に捉らえる事がおなざりになる傾向になる。そして、疾病や症状を対象にしたいケアが主流になりがちになる。

いうまでもなく、パーソン・センタード・ケアとはいうのは。われわれと同じ人格を持った人として尊重する、あるべきケアの姿だと考える。

キッドウッドの名著『demen tia reconsidered』は直訳すると『認知症の再検討』であり、副題の『person come first』は『人が最初にくる』である。これは前述したように人格として対応するするという意味であろう。そして個人のもつユニークな独自性、神の肖像としてつくられたという尊厳性を内包している。

本人を中心にして対応すること、これは個人の内的体験を理解すること、そしてだれも他者が代行できない個別性があること。生まれてから独自の自分史を持っていることが人間存在の尊厳をつくっているのである。

これがパーソンフッド(pasonhood/その人らしさ)という概念である。


一般的には、外見上の差異や性格、生活史の表面的な違いといった比較的把握しやすいものを指しているが、じつはその人が持っている個を特徴つけている精神性が個別性の根源にある。

個人が生きていく過程で表現したり受け取ったりしていく精神の独自性こそがパーソンフッドと考えられる。



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