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認知・認知機能とは何か?

認知症に携わる人が『認知入った』や『認知が進んだ』と表現するのを耳にした事がある。

これは『認知症になった』あるいは、『認知症の症状が進んだ』おいう意味であろう事は容易に理解出来る。携る人の隠語のようなものと言えるかもしれない。


しかし、心理学では専門用語として『認知』という言葉をが頻繁に用いられるが、そこには『認知』=『認知症』という認識は全く無い。


認知はラテン語で『知ること』という意味を持ち哲学的用語では認識と訳される。

『感覚器に入力された情報が変換、整理、単純化され、表現を与えられ、記憶にに貯蔵され、必要に応じて再生、利用されるので全ての課程と関連する』という説が引用され、感覚。知覚、イメージ、保持、再生、問題解決、思考等が認知の下位領域と考えられる。


心理学の一領域として認知心理学が有るが、この領域は知的機能の改名に関わる心理学全般であり、情報処理や意思決定、言語などが対象となるとされている。


認知という用語を簡単に説明することは容易ではないが、辞書的な意味を参考にすれば、認知とは一般に、感覚、知覚、記憶、言語、思考、情報処理などの機能を主な領域とすると考えられる。

又、知的機能、知能、知的能力などは認知機能と重複する部分が多いが、知能の定義、知能検査などの成り立ちをみると、知能には学習能力や、適応する能力という意味もあり、認知機能は知能の基板となる心理的機能と言える。


『認知がはいる』とは何がはいるのであろうか?『認知がすすむ』とは何がすすむのであろうか?もし認知を記憶に置き換えれば、記憶が入るや記憶がすすむという表現はオカシイだろう。更に記憶がすすむということは、一般的には記憶がよくなると言うような意味になるのではないだろうか。


『認知症』或いは『認知の症状』の省略として『認知』と言う言葉が適切であり、そう言い換える事が有用である見解があれば尊重すべきであろうが、もしそうで無ければ専門用語は正確に用いる事が望ましい。





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