塩素
塩素は強い殺菌作用、漂白作用を持つことで知られ水道水やプールの消毒にも使用されているため、人間に害をもたらすように思われがちですが、健康維持には必須のミネラルです。
塩素は胃液の塩酸の中に含まれており、消化酵素のペプシンを活性化し、たんぱく質の消化を促したり、膵液の分泌を促すなど消化活動の中心的な役割を果たしています。
塩素には食品とともに胃に入ってきた病原菌やウィルスの増殖を抑えたり殺菌する働きがあるほか、体液の浸透圧を維持したり酸とアルカリのバランスの調整なども行っています。
塩素は食品から食塩という形で摂取することがほとんどですから、特に意識して摂取が必要ということではありませんが、こちらも通常の食生活で不足することはほとんどありませんが、極端い不足すると胃液の酸性濃度が低くなり食欲不振や消化不良の原因になることもあります。
余分なものは尿と一緒に排泄されるため体内に蓄積されず過剰症の心配はありません。
食塩をとりすぎると高血圧を招くと言われていますがその原因はナトリウムであり、塩素の作用ではありません。