セレン
セレンは細胞の錆び付き(酸化)を防ぐ強い抗酸化力を持つミネラルで、セレニウムとも呼ばれ、水銀やカドミウムなどの有害物質の毒性を減らし、免疫力を高めるなどの働きがあります。
細胞を老化させたり、がんの原因になるといわれる過酸化脂質を分解する酵素の構成成分としてセレンは欠かすことができません。
この酵素は過酸化脂質を分解して動脈硬化を防ぎ、加齢による老化を穏やかにすると考えられています。
セレンは魚介類に多く含まれいます。日本人は海産物の摂取量が比較的多いことから、摂取量は不足がちではありません。ですから通常の食生活で不足することはほとんどありませんが、極端に不足すると動脈硬化や心疾患のリスクが高まります。
逆に大量摂取による過剰摂取になると、爪の変形や嘔吐、下痢、肌荒れなどの中毒症状を引き起こすことがあります。
同じ抗酸化作用があるビタミンCやビタミンEと一緒に摂ると相乗効果で抗酸化力がアップしますから参考に知っておくと献立作りや料理の際に便利ですね。