亜鉛
亜鉛は皮膚や骨、筋肉、肝臓などの多くの部分に存在しています。
ほとんどがたんぱく質と結合した形で存在し、200種類以上の酵素の構成成分として細胞を新しく作り変える際に重要な役割をしています。
亜鉛はDNAを複製し細胞の核分裂を促すミネラルなので、体重を増やし身長を伸ばす成長期などには欠かせないミネラルです。
そのほか、生殖機能に深く関与していますから、妊娠の持続や胎児の順調な発育にも亜鉛は必須です。
また、味覚や嗅覚を正常に保ったり、傷の治りを早めたり、精神を安定させるなど、様々な働きをしています。
このように細胞の生まれ変わりに関与していますから、亜鉛が不足することで様々な症状が現れます。
私たちが味を感じる舌の表面にある『味蕾』という部位は新陳代謝が活発に行われるため、亜鉛が不足すると味覚異常が起こることがあります。成長期などは成長障害、男性の場合は精子の数が減少しやすくなります。
そのほか免疫機能の低下や、肌荒れの原因にもなります。
また、亜鉛はアルコールの代謝にも関わるため、お酒を飲む機会が多い人は不足に注意が必要です。
亜鉛を多く含む食品には肉yあ魚介類がありますが、もともと吸収率が高くない栄養素で、体内に貯蔵できないため意識してこまめに摂取することが大切です。
通常の食生活で過剰症になろことはほとんどありませんが、大量に摂取するとキュ性中毒により神経症や腎機能障害を引き起こすこともあります。サプリメントなどの使用は注意しましょう。