カリウム
カリウムはナトリウムと共に体液を構成する主成分です。
カリウムの多くは細胞内液に含まれ、外液に多いナトリウムと協力して細胞の浸透圧を維持したり、水分を保持したりしています。
カリウムにはナトリウムが腎臓に再吸収されるのを抑えて、尿への排泄を促す働きがあるので、高血圧を予防する働きがあります。
また、細胞内の酵素の働きを調整するので、筋肉のエネルギー代謝をスムーズにし、細胞が正常に活動する環境作りを行ったりしています。
夏場に大量の汗をかくとカリウムが汗とともに排泄されて、低カリウム血症になり、疲れやすくなったり、無気力になることがあります。
このような場合夏バテの原因にもなりますから夏場は特に不足しないよう注意が必要です。
カリウムが不足すると高血圧を招き、その状態が続くと動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
また疲れやすくなったり、筋肉へのエネルギー供給が不足するため筋力が低下します。
カリウムは野菜や果物、豆類に多く含まれています。健康な状態であればとりすぎたカリウムは尿と一緒に排泄されるので過剰症の心配はありませんが、腎機能の低下により尿の排泄に問題が出たりすると高カリウム血症のリスクがあります。