ナイアシン
ナイアシンはビタミンB郡の一種で体内に最も多く存在するビタミンです。
必須アミノ酸であるトリプトファンから体内で合成することもできます。
しかし、トリプトファン60mgから合成されるナイアシンは1mgしかない為、ナイアシンが不足してトリプトファンからナイアシンを作ってしまうとその分たんぱく質の働きが低下してしまいます。
体内で合成できるとはいえその点を踏まえて食事からしっかり摂取したいビタミンです。
ナイアシンは三大栄養素の代謝の際に補酵素として酵素の働きを助けます。
この補酵素という言葉を初めてお聞きする方もいらっしゃると思いますが、文字通り酵素の働きを補う働きを持つのが補酵素です。
酵素の中には酵素単体では十分なはたらきができず、補酵素があってはじめてしっかり働けるものもあります。
例えば、体内にある全酵素の約20%はナイアシンの存在下でやっとスムーズに働くことができます。
つまり三大栄養素からエネルギーを生み出す過程においてナイアシンは重要な役割を果たしているということです。
ナイアシンはアルコールの代謝を促進し、二日酔いの原因隣るアセトアルデヒドの分解を活性化し、二日酔いの予防になりますから、お酒を召し上がる方は積極的に意識して摂取するといいですね。
ナイアシンが不足すると皮膚炎や潰瘍などを引き起こすペアグラという病気になり、悪化すると鬱や、精神障害を引き起こす原因になります。
また歯茎や舌などにトラブルが起こることもあります。
ナイアシンは動物性食品に多く含まれ、特に肉や魚は、ナイアシンの原料となるトリプトファンも多く含むので効率よくとることができます。
トリプトファンからナイアシンを合成するときにビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6などが必要になりますから、それらを多く含む食品と合わせてとることがオススメです。
サプリメントなどでナイアシンを大量に摂取すると血管が拡張して皮膚が赤くなり、ヒリヒリしたりかキュ身を伴うことがあります。
また、肝機能障害を引き起こすことがある為サプリメントなどで摂取するときは用法、用量を守って使うことが大切です。