ビタミンA
ビタミンAは、レチノールやカロテンなど体内でビタミンAとして働く栄養素の総称です。
レチノールはレバーや魚介類に多く含まれ、カロテンは緑黄色野菜に多く含まれています。
ビタミンAは主皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあります。皮膚や粘膜は外部からの外敵からの防衛機能がありますから、ビタミンAを必要量取る事で正しく機能する事ができ、感染症を予防し免疫力を高める事ができます。そのほか強い抗酸化作用により、アンチエイジングやがん予防にも効果的で、目の健康維持にも欠かす事のできないビタミンです。
ビタミンAが不足すると粘膜が弱くなるため、ドライアイや乾燥肌、肌荒れの原因になります。また、抜け毛や爪がもろくなったり、暗い場所で視力が低下する夜盲症になる事があります。
しかしビタミンAは脂溶性ビタミンですから不足が心配だからと過剰に摂取すると過剰症を引き起こします。
ただし、ビタミンAの中でもカロテンは必要とするだけ体内でビタミンAに変換されるため過剰症の心配はありません。
過剰症の心配があるのはレチノールで、とり過ぎると肝臓に蓄積され頭痛や吐き気など不調を起こします。また体内に蓄積し脂肪肝の原因になったり、妊娠初期のレチノールの過剰摂取は胎児の奇形の原因にもなります。通常の範囲内でレバーやうなぎななどレチノールを多く含む食品んを摂取するには問題ありませんあが、妊娠中はお腹の赤ちゃんのためにも、毎日過剰に摂取する事は注意が必要です。
動物性食品に多く含まれるレチノールは吸収率が約70〜90%と高いのに対して植物性食品に含まれるベータカロテンは食材や調理法によって吸収率が大きく異なり、約10〜60%と大きな差があります。
油脂分と一緒に取る事で吸収率がUPしますから、ベータカロテンが多い緑黄色野菜などは油炒めやオイル系のドレッシングをかけたサラダなどで召し上がる事や、その他、肉と一緒にに調理するなどすると良いですし、調理もより一層楽しめる事でしょう。