脂肪酸の種類と働き②
前回、脂肪酸には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分類されるお話しをしました。
それでは今回は飽和脂肪酸について詳しくUPしていきます。
飽和脂肪酸はその構造の中に、二重結合をいくつ?持つかによって分類され、二重結合を一つのものを『一価不飽和脂肪酸』、二つ以上のものを『多価不飽和脂肪酸』と呼びます。
またその二重結合の位置によって、n−3系、n−6系、n−9系脂肪酸」に分類されます。
飽和脂肪酸の中でも一価飽和脂肪酸は酸化しにくいため比較的長期間保存が可能です。
中でも一価飽和脂肪酸でn−9系脂肪酸であるオレイン酸はオリーブオイルや菜種油に多く含まれます。善玉コレステロールを減らさずに悪玉コレステロールを減少させる効果があるため、動脈硬化を予防します。地中海周辺の国々で、心疾患による死亡率が低いのはオレイン酸の多いオリーブオイルをよく口にするからとも言われています。
次に多価不飽和脂肪酸は酸化しやすいためこれを含む油脂は劣化しやすいと言われています。
私たちの体内で作り出すことができない、n−3系のαーリノレン酸や、n−6系のリノール酸など健康維持に必要な必須脂肪酸が含まれています。