中性脂肪とコレステロールの働き
次に健康診断の結果などに表示される中性脂肪とコレステロールについて詳しく書いていきます。
まず、中性脂肪は、人間の体を動かすエネルギー源となる物質です。
食物から摂取した脂質は吸収された後体内の生命維持に利用されますが、使い切れず余ったエネルギーは中性脂肪として蓄えられます。
肉や脂の強いものをそんなに食べてないのに健康診断で中性脂肪が高いと言われることも多いですが、これは中性脂肪が炭水化物の摂り過ぎや、お酒の飲み過ぎによっても増加するからです。
脂っこい食事hあもちろん、特に甘いジュースやお菓子は中性脂肪に合成されやすいですから、食べ過ぎに注意し、お酒はほどほどに楽しむのが良いでしょう。
また、中性脂肪値を下げるために積極的に食べたいのが鯵やイワシなどの青魚です。
青魚にはEPAやDHAといった不飽和脂肪酸が豊富に含まれ、肝臓での中性脂肪の合成を抑えて、血中の中性脂肪を減らす作用があります。
日頃から魚をよく食べる食習慣に変えるだけでも有効です。
次にコレステロールについいてですが、コレステロールは細胞膜を構成したり、タ胆汁酸や一部のホルモンを作る原料になります。
肝臓で作られたコレステロールはLDLによって全身に運ばれ、HDLはいらなくなったコレステロールや血管にこびりついたコレステロールを回収して肝臓に運びます。
血中にコレステロールが増えすぎると、血管の壁にこびりつて動脈硬化の原因になります。
少しくらいコレステロールが多い食事をしたからといってすぐに血中のコレステロール値が高くなるわけではありません。
体内にあるコレステロールの約7割は体内で合成されますが、食事からコレステロールを多く摂取してしまっても健康的な人の場合は体内でのコレステロールの合成量が減ります。
ただし、コレスレロールの摂取量が多すぎる食事が続くと肝臓にコレステロールが蓄積されやすいくなっているので、健康診断等でコレステロールの値が高いと言われた人は、まず食べ過ぎに注意したり、肉などを中心とする食事から魚などの中心の食事にしてみたり、食物繊維を十分に摂るなど食事内容のコントロールが必要になります。