脂質の特徴
今日は、このブルグを更新しています横田 健です。
今回からは、蓄積できるエネルギー源である、脂質についてUPしていきます。
脂質と聞くとダイエットの敵、太るなどのマイナスイメージを持つ人が多いですが、脂質は成長、発育、健康維持はもちろん、人間の体の組織の構成成分として欠かせない栄養素です。
脂質を抜きに健康を語ることはできません。
脂質は私たちの60兆個の細胞及び、140億個の脳細胞の細胞膜の形成しています。特に脳はその構造上4〜6割は脂肪であるため、どのような脂質を摂取するかは脳の健康に関係しています。
脂質はすぐにエネルギーとなる糖質とは違い、蓄積できるエネルギー源ではり、必要に応じてエネルギーに変化し利用されます。
炭水化物、たんぱく質の約2倍である1gあたり約9Kcalの高エネルギーを生み出す重要なエネルギー源であるばかりでなく、細胞膜や血液ホルモンなどの材料にもなります。そのほかにも脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きもあります。
食品から摂取した脂質のうちリン脂質とコレステロールはそのままの形で、中性脂肪は脂肪酸とグリセリンに分解され小腸から吸収されます。
その後、脂肪酸とグリセリンは中性脂肪に再合成されリン脂質やコレステロールとともに血液に溶け込みやすいようにカイロミクロンというリポたんぱく質になってリンパ管に取り込まれ肝臓へと運ばれます。
また、脂肪酸の一部は直接、門脈を通って肝臓へと運ばれます。
肝臓に蓄えられた脂質は必要に応じてエネルギーに変化して利用されます。
それから、カイロミクロンは肝臓で別のリポたんぱく質に再合成されて血液中にだされたその中の中性脂肪が脂肪組織に取り込まれ貯蔵されます。