糖質の分類(多糖類)
前回は少糖類のお話でした、単糖が2〜10個結合した糖類のブログでした。
今回は単糖が多数結合した多糖類のお話です。
主な多糖類にはデンプンとグリコーゲンがあります。
デンプンは多数のブドウ糖が結合してできたもので、穀類や芋類に多く含まれます。体内に入ると唾液や、膵臓から分泌される消化酵素の『アミラーゼ』によって分解され、最終的にブドウ糖まで分解されます。
多糖類であるデンプンは消化酵素で分解しなければ吸収できないため、ゆっくりと吸収され血糖値の上昇が穏やかです。
それに対し、二糖類であるスクロースを主成分とする砂糖は、体内に入ると素早く吸収できるためデンプンに比べて血糖値を素早くあげます。ですからご飯と甘いお菓子は同じ糖質の食品でも体内における分解、吸収が違うということです。
たとえ同じカロリーを摂取したとしても、お菓子を食べたほうがご飯よりも速やかに分解され血糖値を上昇させるため体脂肪になりやすいのです
次にグリコーゲンはブドウ糖が多数つながってできた多糖類で、肝臓や筋肉で合成され貯蔵されます。肝臓ではエネルギーが不足した他の臓器に必要に応じてグリコーゲンを分解してブドウ糖を生成し送り込みます。
筋肉では運動の為のエネルギー源として使われます。
グリコーゲンを多く含む食品としてはレバーやエビ、しじみやあさりなどの貝類などがあります。
運動後は筋肉のグリコーゲンが不足してしまうので炭水化物を多めに取りビタミンB1を含む食品を摂取することで、グリコーゲンを効率良く回復させることができます。
デンプンとグリコーゲンの他には玄米や大豆に多く含まれる、『セルロース』や『ヘミセルロース』、果物に多く含まれる『ペクチン』などの食物繊維も多糖等に分類されます。