特定の食品に含まれるたんぱく質
たんぱく質の中には、特定の食品に含まれるたんぱく質があります。
手羽先や牛スジ肉などに多いコラーゲンは美容に関係がある物質としてよく知られていますが、じつは骨の強度を支える重要な物質でもあります。
私たちの体を鉄筋コンクリートの建物に例えると、カルシウムはコンクリートにあたり、コラーゲンは鉄筋にあたります。
鉄筋とコンクリーとどちらか一つの量を増やしても建物は丈夫にはなりません。骨を強くするにはカルシウムだけでなくコラーゲンも重要だということです。
牛乳に多く含まれるラクトフェリンには腸内環境を整える免疫細胞を活性化させて免疫力を高める作用、胃潰瘍などの原因となるピロリ菌の繁殖を防ぐ作用が認められています。豆類やジャガイモなどに多いレクチンにも免疫力を高める作用があり、がん細胞の増殖を抑える作用が期待できると言われています。大豆に含まれるたんぱく質のうち約半分を占めるのがグリシニンです。血中の中性脂肪やコレステロールの濃度を低下させると言われて、高血圧や動脈硬化などの予防効果が期待できます。牛乳に含まれるたんぱく質のうち約8割を占めるのがカゼインです。カルシウムの吸収を高めたり、胃や腸などの消化器官の働きを調整する作用があります。
ここまでたんぱく質についてブログを書いてきました。私たちの体は常につくり変えられています。その主原料であるたんぱく質は健康維持はもちろん、美容などにとっても欠かすことのできない存在です。体内では合成できない必須アミノ酸を含め、毎日必要量を満たせるよう意識することが大切ですね。