必須アミノ酸と非必須アミノ酸
人の体は約10万種類のたんぱく質でできていますが、それらは全て20種類のアミノ酸が組み合わさってできています。この20種類のアミノ酸の組み合わせ次第で無数のたんぱく質を生み出す事が出来るのです。
私たちの体の体を作る20種類のアミノ酸は大き分けて2つに分けられます。
自らの体の中で合成できるアミノ酸を「非必須アミノ酸」と言います。
それに対して体内で合成することができず、食事からとる必要があるアミノ酸のことを「必須アミノ酸」といいます。
なぜ?頭に必須という文字がつくかというと、私たちが自力でこれらのアミノ酸を合成することができないか、もしくは合成できても必要量を満たすことができず、食品からしか摂取できないアミノ酸だからです。これら9種類のアミノ酸の働きはそれぞれに異なります。
例えばバリン、ロイシン、イソロイシンは筋肉を維持する上で重要なアミノ酸ですし、トリプトファンは人間の睡眠に深く影響してしています。リジンは骨格成長において必要不可欠なアミノ酸です。どれか一つでも必須アミノ酸が不足しても、そのアミノ酸を体内で合成することは不可能ですから、必須アミノ酸の不足は人体にようくない影響を及ぼします。
必須アミノ酸が不足すると食後の満腹感を高めるホルモンの分泌に影響を及ぼし、食べてもすぐお腹がすいてしまったり、幸福ホルモンと呼ばれる「セロトニン」や睡眠を促す「メラトニン」の分泌の減少を引き起こし、体内時計のリズムが崩れてしまうこともあります。ですからアミノ酸は量だけでなくバランス良く摂取することが重要になります。
アミノ酸スコア100 アミノ酸スコア40
9種類のアミノ酸の量をすべて満たしている食品はアミノ酸スコア100となる
アミノ酸スコアとは食品に含まれる必須アミノ酸のバランスを点数で表したもの