認知症ケアの原則と技術
では実際には認知症の人にとってケアの専門家はどのような存在になる事が求めらえているのか?信頼関係を築けるようなケアを確認して行きましょう。
①認知症ケアに求められる存在
認知症の人が不安や悲しみから立ち直り、再び自信を取り戻し『その人らしい生活を送る』ためには、ケアに関わる人たちは次のような存在になる事が求められています。
認知症の人にとって安心できる存在・認知症の人が必要としてくれる存在
認知症の人に生きる価値を与えられることのできる存在
認知症の人に愛される安心感や必要とされる幸せを感じてもらえる存在
こうしてみるとなんだか修行を積んだ僧侶のようですね(笑)
単に技術だけでなく信頼関係を築けるようなケアとは何か?特別な存在のようですね。
②認知症高齢者へのケアの原則
認知症高齢者のケアの原則として以下の20か条があげられる。
不安を解消する
1 急激な変化を避ける
2 高齢者にとって頼れる人になる
3 安心できる場所や状況を与える
4 馴染みの仲間の集まりを作る
5 高齢者を孤独にしない
言動や心理をよく把握して対処する
6 高齢者を尊重する
7 高齢者を理解する
8 高齢者と年代を同じにする
9 説得よりも納得を図る
10 それぞれの高齢者の反応様式や行動パターンを把握し、対処する
温かくもてなす
11 高齢者の良い点を見出し、良い点で付き合う
12 高齢者を生活的、状況的に扱う
13 高齢者を軽視、排除、拒否しない
14 高齢者を窮地に追い込まない
15 高齢者に対して感情的にならない
高齢者に自己意識化する
16 高齢者のペースに合わせる
17 高齢者と行動を共にする
18 簡単にパターン化して繰り返し教える
19 高齢者をねこませない
20 適切な刺激を少しずつでもたえず与える
②認知症高齢者へのケアの原則
基本的な健康チェックの指標としてバイタルサイン(脈拍、呼吸数、血圧、体温)があります。
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