検索
認知・認知機能とは何か?
- 横田 健
- 2018年5月31日
- 読了時間: 1分
認知症ケアのにたずさわる人が認知がひったや認知が進んだと表現するのを耳にすることがある、これは認知症になったあるいは認知症の症状症状が進んだという意味であることは安易に理解できる。
しかし心理学を専攻している者にはこの表現は違和感を感じさせるという。心理学では専門用語として『認知』という言葉が頻繁に用いられるが、そこには『認知』=『認知症』という認識は全くない。
認知とはラテン語で『知ること』という意味を持ち、また哲学的用語としては認識と訳される。『認知』と言う言葉を簡単に説明することは容易ではないが。一般的には感覚、知覚、記憶、言語、思考、情報処理などの機能を主要な領域と考えられよう。
認知が入るとは何が入るのか?認知が進むとは何が進むのだろうか?もしも認知という言葉を記憶に置き換えたとしたら記憶が入るや記憶が進むとは可笑しな表現であること自明であろう。
認知症のあるいは認知症の症状の省略として『認知』という言葉が最適なでありそう言い換えることが有用ならばそう言った見解が尊重すべきであろうが、もしそうでなければ専門用語は正確に用いることが望ましい。
参考文献 認知症ケア標準テキスト参照
最新記事
すべて表示外界の情報を受け止める五感の機能はいずれも加齢とともに低下することが知られている。資格機能では、近くや遠くを見るために必要な近見視力や遠見視力と関連する焦点調節機能、明るいところから暗闇に入る際、あるいは反対に暗闇から明るいところへ出る際の目のなれである暗順応と明順応などは...
Comments