食事摂取基準
栄養の欠乏症や過剰症を防ぎ、健康維持、増進に必要なエネルギーや各栄養素のちょうど良い摂取量を示したものが、「日本人の食事摂取基準」です。 食事摂取基準は厚生労働省が策定しており、食生活の変化や研究成果に基ずいて5年ごとに改定され、性別や年齢ごとに示されています。五大栄養素については欠乏症を防ぐ推奨量や目安量があります。そのほか近年、食生活の変化やサプリメントなどの普及により栄養を摂り過ぎる心配が出てきた為、過剰症が心配される栄養素については耐用上限量が設定されています。 推定平均必要量は各性、年齢層のそれぞれ50%の人が必要量を満たすと推定される1日の摂取量のことです。 簡単にいうと、一般の人の必要量の平均値です。 つまりこの量の栄養素を摂取したとしても、必要量を満たしているのは50%で、不足している確率も50%です。 推奨量は、各性、年齢層のほとんどの人が1日の必要量を満たすと推定される1日の摂取量のことです。推奨量まで摂取すると、絶対ではありませんが必要量を満たしているといえる事です。 目安量は推定平均必要量や推奨量を算定するのに充分な科学的根拠が得られない場合に各性、年齢層ごとの良好な栄養状態を維持するのに充分な量のことです。 目標量は生活習慣病を予防する為に現在の日本人が当面目標とするべき摂取量のことです。 耐用上限量は各性、年齢層ごとに、ほとんどの人が過剰摂取による健康障害を起こすことのない栄養摂取の最大限量が示されています。
「日本人の食事摂取基準(2015年版)」より、年齢性別の食事摂取基準を部分抜粋して掲載しています。 エネルギー、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンは、『身体活動レベル*「ふつう」』の場合の食事摂取基準です。 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」は健康な個人または集団を対象として、健康の維持・増進、生活習慣病の予防などを目的としたものです。(必ずしも個人ごとに当てはまる数値とは限りません。詳細は専門家にご相談ください。)